乾燥肌を改善するためには、角質層が水分を十分に保てるような状態にある
ことが必要です。
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そして、角質層で水分を保つために重要なはたらきをしているのが、細胞間
脂質とNMFです。
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角質層は、皮膚の最上層にあり、その厚みは0.02ミリほどしかない層です。
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角質層には活動を停止した細胞が20層ほど重なり合い、その細胞と細胞の間
に細胞間脂質やNMFが存在しています。
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ちょうどレンガを20段ほど交互に積み上げ、そのレンガとレンガの間を細胞
間脂質やNMFが、まるでセメントでレンガブロックを固定するかのように
埋まっています。
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レンガ(角質細胞)が整然と並んだ状態は、肌表面が滑らかになっていま
す。
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所々でレンガ(角質細胞)がめくれ上がった状態になると、肌はざらざら・
カサカサした感じになります。
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そうなると、そこに隙間が出来るわけですから、水分が蒸発しやすくなり、
肌はますます乾燥します。
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そのうちに、肌荒れが生じたり、小じわが現れたりします。
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このように、肌が滑らかであるとか、乾燥してカサカサしていると感じるの
は、この角質層の状態を表しているということになります。
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角質層の状態というのが、肌乾燥を防ぐためにはたいへん重要であり、その
角質層の水分保持機能を支えているのが細胞間脂質とNMFです。
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細胞間脂質はセラミドで代表される脂質で、角質層の細胞と細胞の間に存在
します。
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脂質、つまり油ではありますが、新陳代謝の過程で生じるもので、皮脂とは
別のものです。
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細胞間脂質は、細胞をレンガブロックに例えると、そのレンガブロックを固
定するセメントのような役目をしています。
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この細胞間脂質が、細胞と細胞が剥がれないようにしていることにより、角
質層は健全な層構造を形成し、水分の蒸発を防いでいるわけです。
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また、この細胞間脂質は、それ自体が保湿成分としての機能を持っていま
す。
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細胞間脂質は、構造的に水に馴染む部分と油に馴染む部分の両方を持ってい
て、水に馴染む部分が水分をつなぎとめて逃がさないようにしています。
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NMFは、Natural Moisturizing Factor のことで、天然保湿因子と言った
りします。
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新陳代謝の過程でタンパク質が分解されて放出したアミノ酸が主な成分で、
その他にPCA・乳酸塩・ミネラル・糖類などから構成されていています。
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NMFは、水分を取り入れるはたらき(吸湿性)と水分をかかえこむはたら
き(保湿性)に優れています。
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NMFが、とらえた水分を逃がさず、角質層の水分維持に大きな役割を果た
しています。
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肌アレした肌の状態を分析すると、健康な肌の状態と比べ、NMFの主成分
であるアミノ酸やPCAの量が著しく減っていることが分かります。
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角質層の層構造が乱れ
潤い成分が不足すると肌乾燥に!
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角質層の水分不足の大きな要因としては、細胞間脂質とNMFの減少・不
足、同時に角質層の層構造が崩れているということがあげられます。
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いずれも、表皮新陳代謝の過程において生成されるものです。
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健全な新陳代謝が行われていないと、角質層の層構造の形成も不完全になり
ますし、細胞間脂質やNMFも不足してしまいます。
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加齢により新陳代謝の機能は弱まると、細胞間脂質やNMFが不足、角質層
の水分保持能力も低下し、肌が乾燥しやすくなります。
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また、わずか0.02ミリほどの薄い角質層は、過剰な洗顔や摩擦によってその
層構造が傷つけられたり、細胞間脂質やNMFが流出したりします。
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さらに、紫外線は表皮の新陳代謝にも悪影響を与え、不健全な角質層の形
成、細胞間脂質やNMFの不足といった状態を引き起こします。
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その結果、角質層の水分保持能力が低下し、肌が乾燥しやすくなってしまい
ます。
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また、同時に角質層のバリア機能(外界の異物・刺激に対する防御機能)も
低下し、肌トラブルが発生しやすくなったりします。
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肌乾燥を防ぐためには、角質層において不足しがちな細胞間脂質やNMFを
補う、あるいはその代用となる成分を補うということも必要となってきま
す。
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細胞間脂質については、その主成分がセラミドであるため、セラミドが配合
された化粧品も多くあります。
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NMFについては、その主成分がアミノ酸ということから、保湿成分として
各種アミノ酸を配合した化粧品があります。
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また、その他の各種保湿成分を配合することで、NMFのように角質層の水
分をとらえて離さないような役割を期待した化粧品があります。
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ただ、角質層における保水機能というのは、細胞間脂質とNMFのどちらか
だけで成り立つものではありません。
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なるべくであれば、細胞間脂質の不足を補うもの(セラミド)、NMFの不
足を補うもの(アミノ酸や各種保湿成分)、両方をご使用いただくことをお
すすめします。
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角質層の保湿機能をサポートする
モルトリーチェ化粧品
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モルトリーチェ化粧品の場合、細胞間脂質の不足を補うために3種類のセラ
ミドと1種類のセラミド類似体を配合しています(いずれも植物由来)。
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また、NMFを構成するアミノ酸のうち、特に重要と考えられる10種類の
アミノ酸を配合しています。
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さらに、天然由来の各種の保湿成分を配合することで、角質層の保湿機能を
サポートします。
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角質層の水分保持機能というのは、健全な層構造が形成されていることと、
そこに細胞間脂質やNMFが存在することによって成り立っています。
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単に細胞間脂質を補えばよいとか、あるいはNMFの不足を補えばよいと
か、そういうことではなく、両方が必要です。
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なによりも、角質細胞・細胞間脂質・NMFにより構成される角質層の層構
造がきちんと形成されていなければなりません。
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そのためには、角質層を損傷するような無茶なお手入れはしてはいけない
し、適正な新陳代謝が行われていることも大切です。
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▼ 保湿対策の各ポイントごとにページを設けています。
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